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ゆすると美味しくなるのでヴァイヴ付き冷酒セット

 若いころ聴いていたエリック・ドルフィーをアウト・トゥ・ランチをセブンイレブンの通販でとうとう買った。青林堂のガロで宮谷一彦という漫画家がジミ・ヘンドリックスなどと並べてエリック・ドルフィーを描いていたのでどんなジャズなのかなあと興味を持って聴いたのが18歳の頃だった。前衛というと電子楽器の登場以後のような気がしていたが、ヴァイブとフルート、フレディ・ハバートとトニー・ウィリアムスの後のVSOPコンビの演奏がむちゃくちゃ複雑に絡んでまさにアヴァンギャルドな世界だ(古い言い回しだねえおじちゃん)。「星の光が登って落ちた」という曲を聴きながら中山峠を夜中に走っていたら、深い森に迷い込んだような感覚になった。あぶにゃい、あぶにゃい。

 過労と風邪でとうとう寝込んだ妻の代わりに明日の米をセットし終えて、温めた牛乳を飲み始めたらもう午前0時35分。しんそこ疲れている日々ではあるが、仕事忙しく家庭も忙しいのに、何となく充実感がない。

 どこかにいっちゃてて昨日見つかった途中からの「モルヒネ」でも読んで寝るか。心に深い傷を負う女医の主人公と末期がんの恋人のピアニストが体を重ねるシーンは何とも悲しく、このところのガンを患う人のことばかり考えてきている日々には重たい印象である。しかし本当に面白い小説だ。やはり小説も面白い。まばたきのような短い一生のうちにこのような小説にあと何度巡り会えるか。いい映画にも感動したい。旨い酒も飲みたい。

 

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